7000形は当時残っていた非冷房車を置きかえるために1989年に登場した。主要機器類など基本設計は6000形に準じているが、スカートが設置されるなど正面デザインに大きな変化が見られた。この正面デザインの形状は少しずつ変わっていったが、長らく横藤電車のスタンダードの顔として定着した。しかし1992年より1000形、その後も1500形の増備が進んだことから、7000形自体は6連4本のみの増備にとどまった。
優等列車の8両編成化促進を目的に、1997年から編成組み換えが行われる。4編成のうち1本をばらして他の6両編成に電動車ユニットを組み込むことで8両編成を2本組成した。その際に余剰となった制御車には、当時増備が進んでいた1500形と同じ設計の電動車4両を新造して、新たに6両編成として組成された。
登場から30年が経過し、2019年からは界磁チョッパ車のVVVF化工事が進められている。8両編成のうち中間2両を電装解除し、9000形に準じた主要機器に換装された。
(上)登場時
(下)新塗装
❏主要諸元
・登場年:1989年
・編成:6両編成・8両編成
・車体:普通鋼・アルミニウム合金
・設備:3扉・ロングシート
・制御方式:界磁チョッパ制御・GTO素子VVVFインバータ制御・フルSiC素子VVVFインバータ制御
・制動装置:回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
・営業最高速度:110km/h
・起動加速度:3.3km/h/s
・減速度:4.0km/h/s(常用最大)4.5km/h/s(非常)
❏編成表(2020年現在)